太陽光発電システム構成材料技術総覧2011

技術者・研究者のための技術書籍紹介

太陽光発電システム構成材料技術総覧2011

発刊日 2010年12月24日
体 裁 A4判・380頁

刊行のねらい
 環境調和型クリーンエネルギーとして、太陽光発電システム(Photovoltaic System),燃料電池(水素発電システム),風力発電,バイオマスエネルギーなどの開発が世界的規模で推進されています。そのなかで、太陽光発電(PV)は実用化されてから30年以上が経過し、一時停滞していた市場が2009年後半から再び成長軌道に向けて力強く動き出しました。
 太陽電池の世界市場は2030年には約30兆円になり、現在、低コスト高効率のための新しいセル技術の開発をはじめ、太陽光発電システム構成材料の性能アップとコスト圧縮がより一層求められています。
 さらに、PVシステムは変圧器,遮断器,避雷器等と同様、屋外使用の静止電気機器であり、従って、モジュールの構成材料は機器絶縁システムを構成する電気絶縁材料の機能と特性が要求されます。
 筆者は約10年間に亘り、関係会社の協力の下に太陽光発電システム構成材料の研究、開発とその製品化を推進して参りました。“作れば売れる時代は終わった。今後は技術力とコスト競争が課題”の時代を迎える事になります。
 本書は、太陽光発電システムのモジュール構成材料を分析するとともに、モジュール全体像の開発動向,構成材料の現状,最新の市場動向および、それに対応したパネル構成の具体的開発状況に着目し、電気・電子材料研究会が編纂した以下の技術レポートの集大成を行うとともに、さらなる内容の見直しと充実を図って参りました。
 現在、太陽光発電システムの分野で開発中の技術者や、今後、自社の独自なハード、および、ソフト技術を生かして本分野に新規参入を計画中の方に、多少なりとも参考になれば幸甚です。

①第1版「太陽電池パネル材開発の最前線2006」2005年12月2日刊
②第2版「太陽光発電システムパネル材用バックシート開発の最前線2007」2006年12月4日刊
③第3版「太陽電池パネル構成材料の開発最前線2007-Ⅱ」2007年5月21日刊
④第4版「太陽光発電システム構成材料の最前線2008」2007年12月10日刊
⑤第5版「太陽光発電システム構成材料最前線2009」2009年1月23日刊
⑥第6版「太陽光発電システム構成材料最前線2009-Ⅱ」2009年7月1日刊

2010年12月吉日
監修 杉本 榮一

書籍の内容



太陽光発電システム構成材料技術総覧2011
はじめに
第1章  PVシステムの概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1ページ

第2章  PV用セル材料・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4ページ

第3章  PVシステムパネル構成材料・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19ページ

第4章  封止樹脂・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・25ページ

第5章  保護フィルム(バックシート)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・40ページ

第6章  太陽光発電量とBS使用料・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・74ページ

第7章  各社BSメーカー製品群・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・78ページ
      世界のBSメーカー製品群の特性表・・・・・・・・・・・・88ページ

第8章  太陽光発電システムの回路電圧と電気絶縁設計・・・・・・・・・・・・103ページ

第9章  電気絶縁材料の耐熱寿命と劣化要因・・・・・・・・・・・・・・・・・123ページ

第10章 PVモジュール用粘・接着テープ・・・・・・・・・・・・・・・・・・129ページ

第11章 太陽電池モジュールの評価・試験・認証サービスの現状と動向・・・・・141ページ

第12章 太陽光発電システムの規格とバックシートと封止材の評価について・・・150ページ

第13章 PVシステム構成材料の特許・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・185ページ

第14章 寄稿(Contribution)
     1)太陽光発電システム構成材料の水蒸気透過率および各種分析技術・・227ページ
     2)高性能紫外線吸収剤と保護フィルムへの応用・・・・・・・・・・・240ページ
     3)太陽電池バックシート用コーティング剤Zeffle GK・・・・・・・・250ページ

第15章 用語集・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・258ページ

第16章 まとめ(課題と展望)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・286ページ

文献